セミナーや勉強会は昔から好きで、人と話すのも好きです。
ただいつも違和感に思っていたが、その時の「名刺交換」。
最近になり、ようやくあの空気に馴染めない自分を認められるようになりました。
名刺交換 = 会話する権利
セミナーや勉強会のシチュエーションで名刺交換をすると、ファーストコンタクトが取りやすくなります。そして記憶にも残りやすくなります。
しかし、名刺がその人と話すための切符のようになってませんか?
懇親会で既に名刺交換を済ませ、会話が弾んでいる2人が居るとしましょう。そこに偶然隣に居合わせた自分が話の途中から参加し、3人で会話をするようになります。会話もひと盛り上がりし、どちらか片方が退席します。すると、一方が「名刺交換いいですか?」と改まり挨拶を行う。
私が感じる違和感がここ。
これ・・・必要ですかね?
私はこのビジネス色で一気に冷めます。
バーで偶然隣に座った人と何気なく会話しはじめて名刺交換しますか?私はしません。あくまでケースバイケースですが、その建前は不要ではないでしょうか。
また登壇者の方との会話でもそう。「登壇者とは名刺交換をしなければならない」空気感。
勘違いしないで欲しいのは「自分は話を聞きにきただけで名刺交換はしたくない」という上から目線ではありません。無理にしなくてもいいんじゃないかな、ということです。
メンバーの“偏り”がそうさせる?
名刺交換と少し話は逸れますが、同じ業種や似たテーマのセミナーに参加していると、メンバーの偏りを感じることがあります。別に悪いことではないので、否定するつもりはありません。人気講師の際にはよくあることです。
その人のマインドが好きで、流儀に憧れ、日常もその人の発言に一喜一憂する。尊敬することは良いことですし、何度も参加しマインドをその方に近づけるのは自分の肌に合っているのでしょう。
ただ、あまり自分で偏りを作ってしまうと、見えるものも見えなくなってしまう可能性があるのでは?と感じることも。もしかすると名刺交換の場で目に見えないイニシアチブの争奪があるのもその辺りが関係するのかもしれません。
ビジネスシーンでの名刺交換は?
では、ビジネスシーンではどうなのか。
正直、仕事上での名刺交換も違和感を覚えるのが本音。むしろより一層要らないんじゃないのかな?と思います。
新規での企業訪問なら自社サイトをURLで送ったほうが良いし、個人を知ってほしいならSNSで繋がった方が断然早い。先程の登壇者と名刺交換をしなければならない、に近いと思います。(SNSでフォローすりゃ良くね?と)
ただ「それだとネット上に情報のない人や企業が困る」との意見も出てきそうですね。ここは今後どういった人達と繋がっていきたいのか?などの議論にもなりそうです。
私自身は最近めんどくさくなると「今日は名刺持っていません」と言うようにしています。(これはこれでダメなことのような…)
とは言いつつ・・・
じゃあ、もう名刺交換しません。
とする勇気もなくこれまで通りやり続けるわけなんですが、早い将来この文化がなくなることを説に願います。
立場上その空気感に馴染めないとダメなのかもしれませんが、実際建前に感じてしまい顔が引きつってしまうぐらいなら、無くても大丈夫な道を選びます。
「どうぞお見知りおきを」のスタンスも大切ですが、それよりももっと自分や企業をコンテンツ化することでアンチ名刺交換を体現できるのではないかと考えています。