川辺に広がる穏やかな新緑を求め、5年前に移転した大阪オフィス。
大阪の天満橋という土地からは街を見下ろす都会的な高揚感よりも、街と自然が溶け合うどこか懐かしさを感じる。
私がこの土地をはじめて訪れたのは、専門学校の入試で香川から上阪した17歳の頃。
田舎者の私にとっては個人的にも思い入れのある土地だが、この5年間でスタッフは増え、近い将来また移転を余儀なくされるかもしれない。
フルリモート勤務をメインとする企業が増える中、大きな固定費を伴うオフィスを持つ企業には、ただの償却資産としてのオフィスではなく、それ以上のバリューを生み出す必要がある。
当時はWeWorkなどの大型コワーキングスペースが増え、オフィス空間にも快適性・機能性を超えた非日常を求める一面も生まれていた。
IT企業をはじめとする同業他社もまた、曲線や発色の良い什器をアクセントにしたカジュアルな空間や、コンクリート躯体でアイアンや古材などを使用したソリッドな空間など、魅力的なオフィスは数多く存在した。
採用活動にも大きく貢献するオフィスだが、コロナ禍以降テレワークも当たり前となり、居住環境と職場環境の垣根は低くなっているように感じる。
居住に起こる「持ち家 or 賃貸」「都会 or 地方」の論争は、個人の価値観や能力、ライフステージに大きく左右される問題。
これはオフィスも同様、ケイパビリティや企業の成長ステージの関係性とよく似ている。
そんな中、ふと思う。
オフィスはもっと生活に身近で、住宅のような存在がいいのかもしれない。
人と空間、お互いが異物と感じない、日常生活に馴染むような。
なんて話を、場所や空間にこだわる経営者さんと盛り上がり妙に熱くなったので、とりとめもなくログとしてここに残す。
ただ、もし次移転するなら漆喰壁や無垢床にしたいな。
什器や小物もブランド品ではなく職人の手仕事を感じられるものを少しずつ取り揃え、自然素材の多い住宅のような空間がいい。
きっとそう遠くはない未来の話にニヤニヤしながら、今日はこの辺で👋