2016年あたりからデザインをしなくなり、それと同時にポートフォリオも今のブログ型に変更した。
このサイトがまさにそうである。
今の経営者としてのポートフォリオは「考えの言語化」や「体験談をまとめる」ことが目的で、ブログの更新に重きを置いている。
ただ自分でデザインはしないものの、紹介で年に1件程度はディレクションを担当している。休日にそんな実績たちを見返していたら、ふと気付いたことがある。
「良くも悪くも、俺っぽいデザインだなー」
良く言えば「らしさ」がある、悪く言えば「手癖」でしかない。
振り返れば、制作物としての実績も無いわけではないので「直近の制作物」と自分らしいデザイン(ディレクション)を取りまとめていこうと思う。
UNIONNET Inc.(2016)
Art Direction/Logo
デザイナー名義としては最後の制作物。まさか自社のサイトが最後のデザインになるとは。。。
このサイトではトップページのOur Teamの箇所で手癖が出ている。
マウスオーバーでのコマ送りアニメーション。このアナログっぽさや手作り感が好きで、今思うと前身のサイトでも同様のことをしていた。
ただ、これは元々はChatworkさんのコーポレートサイト?でも同様の表現をしていたような気がする。(たしかリニューアルされ「今だったらパクリじゃない!」と思ったような気も)
こういう動作を促すデザインは昔から結構好きだ。
ホームページ制作 大阪|株式会社ユニオンネット
https://www.unionnet.jp
天満天神繁昌亭(2017)
Sales/Planing/Direction
上方落語協会さんが運営する寄席、天満天神繁昌亭。
「寄席」という特質上、サイトを閲覧しそのまま劇場へ足を運ぶ人も多いと思い、閲覧時間に応じてビジュアルが変化する仕様に。天気予報や温度計の配置などは、BtoCだとついやりたくなる表現。
これも確実に手癖。それほど体験価値が向上するわけでもないので、完全なる自己満の領域でしかない。
天満天神繁昌亭|上方落語の定席
https://www.hanjotei.jp
黒木テック工業株式会社(2018)
Sales/Planing/Direction
遊園地の乗り物を製造する黒木テック工業さん。打ち合わせの度にいつもUK Cafeをご馳走になる後ろめたさもありながら、その時間がほんと楽しくて社長さんもスタッフさんも大好きな会社。
初回の打ち合わせで「製作実績はかなり多いけど、画質の良い写真はほとんどない。」と聞き、「背景切り抜いて小さく並べたら、トミカみたいで絶対かわいい。」と確信したのを覚えている。ワイヤーフレームもほとんどデザインのようになっていたのも“しっかり”覚えている。← 怒られるやつ
ただ、こういう画面を操作しなくても、じわーっと動きのある仕掛けも手癖かも。今思い出したが、当初は音楽を流す予定だったと思う。(もし流してたら多分まるラジっぽい音楽だろうなー)
黒木テック工業株式会社
http://www.kurokitec.com
NIPPONIA HOTEL 高野山(2020)
Sales/Planing/Direction
南海電車、高野下駅構内にある駅舎ホテル。
Twitterで「手持ち案件無くなって身軽になったぞー!」とツイートしたら「じゃあ、お願いしたい案件あるんでDMしますね。」と軽いノリで始まった案件。実際自分でも宿泊したり、周辺の観光をしたり、納期もあまりなく気軽な案件だった。
デザインと構築が一通り終わった段階で「何か物足りないなー」と感じていた時に、デザインの間延びを解消するために電車を走らせてみたら思いのほか良かったラッキーパンチ。
NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJ
https://nipponia-koyasan.jp
桂三語オフィシャルウェブサイト(2021)
Sales/Planing/Direction
桂文枝一門、桂三語さんのオフィシャルウェブサイト。このサイトについては、「【Web制作の裏側】桂三語オフィシャルウェブサイトができるまで。」にて詳しく書いているので、詳細は割愛。
このサイトはA面とB面の切り替えや、B面でのバナナ当てゲームに注目してもらうことが多いが、個人的に自分らしく感じるポイントは「お知らせ下の写真が流れるエリア」である。
実際エンジニアにも「デザインもレイアウトも単調でシンプルだから、この辺りで“既視感のない意外性ある表現が欲しい”」と言ったのを強く覚えている。
桂三語オフィシャルウェブサイト|KATSURA SANGO Official Website.
https://katsura35.com
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先日、Twitterで@studiodetailsさんを筆頭にクリエイターさん達がスペースをしていた。面白く楽しい時間で学びも多かったが、終わってからジワジワと悔しさや嫉妬が相まって「及ばないなぁ…」と謎に自尊心が低下してしまった。
この記事はある意味「自分も業界に作品を投下していきたい!」という一念発起かも知れない。でないと急にこんな記事を書こうと思わないだろう(もし違うなら今メンヘラ状態なんだろな)。
数少ない古いもの引っ張りだしてきて何してんだ…という話だけど、最近改めて気付いたことがある。
俺、デザインへの未練がまだあるんだな。
諦めきれないのか、目立ちたがり屋なのか、自己顕示欲が強いのか・・・、それよりも優先すべきことは沢山あるけど、何らか制作現場に関わっていたいと思う休日の午後である。
とか言って来月あたりに冷めてたらスルーしてくださいね。
ではまた。