経営者のひとりごと

「仮説を立てる」と、仕事は面白い

「仮説を立てる」と、仕事は面白い

motoさんがVoicyで、仕事術に関してこんなことを言ってた。

  • どの会社でも“やらされ仕事”は存在する
  • 仕事での経験や時間を濃くするには、与えられた仕事の中で成果を出すしかない
  • やらされ仕事でも自分の意思や意見をどんどん出そう
  • 誰にでも出来る仕事を頑張ることは 「アイツにこんな仕事を任せるのは勿体ない」に繋がる(だから頑張れ!)
  • #45 仕事における「意思」と「意見」の大切さ(Voicy)

    どんな仕事でも“意思や意見を持たない仕事に、あなたの介在価値がない”ということ。

    ホントそうだよなぁ〜、と分かりみが深い。

    「なぜ、この仕事を自分が担当しているのか?」を考えて自分の介在価値を見出す。

    資料の作成であっても「私はこう思う。」の注釈があると、作業を依頼した側からすると、意思決定は早くなるし、生産性も上がる。

    これは、webサイトの運用でもそう。

    アクセス解析の数字を見て「ここは良かった」「これは悪かった」と振り返った所で、そのデータ自体にはそれほど価値がなく、それは解析ツールにログインすれば誰でも見れる。

    理解出来るかどうかは別の問題ではあるけど、一度理解してしまえば特別な情報でも何でもない。

    価値があるとすれば、理解するための情報処理(解説)には価値があるかも知れない。

    だが、本質的にはデータを元とした“仮説”を立てなければ意味がなく、その上でPDCAを回すから効果に即したwebサイトが運営出来る。

    仕事で自分の介在価値を見出すためには「私はこう思う。」の仮説を添えることが重要で、それがチームワークやサービスの向上に繋がる事は往々にしてある。

    「仮説を立てる」ために知見は必要?

    “仮説を立てるには業界やその分野に対する知見が必要。”

    …と、思い込んでいる人は多いかも知れない。

    でも実際、そんな事はない。

    「お前の意見なんて聞いてねーよ、黙って言われた仕事だけしてろ!」なんて言う人は居ない。

    今の時代そんな事を言ってしまうと即会社BANである。

    ただ、どんな仕事にも仮説を立て“自分の意見を持つ” と聞くと、正確さが求められているように感じ一見ハードルが高くなったような気になる。

    人によっては「間違いを指摘される」怖さもあるかも知れない。

    意見が違う→ 対立→ 協調性がない、という不毛なループには誰だって陥りたくはない。

    しかし、これを経験値やコミュニケーションの問題で済ませるのは簡単な話で、私はそこを言及したいわけじゃない。

    日本人は議論が苦手だから…などの一般論で済ませるのも簡単な話。

    違う、そうじゃない。

    「仮説を立てる」ことは面白いんだよ。

    無味無臭のやらされ仕事でも自分の仮説を立てることで、今目の前にある仕事はもっと面白くなる。

    会社の中で仕事をしていると「誰かの期待に応えたい」気持ちは当たり前のように芽生える。

    これは組織の中で働く上では必要不可欠な心得。

    ただ、自分の意見を我慢してまで期待に応えることが正しいのか?と言えば、もちろん違う。

    これは、いわばアドラー理論。

    意見が違うことは対立ではなく、対立することで協調性がない、ともならない。

    自分なりの仮説を立て、意思のある仕事をすると自分が思ってもいなかったアイデアが生まれたり、これまでに無かった共創が起こったり、仕事はもっと面白くなる。

    人と仕事をするとはこういうこと。

    「仕事に意思や意見を持つ」ことを自分なりに解釈すると「仮説を立てる」こと。

    その仮説の答え合わせが日頃の仕事で出来ると楽しいと思う。

    会社として、プロフェッショナルの流儀もあるかも知れない。

    だけど、私はその原動力として、働く人には「仮説を立てる面白さ」を知ってほしい。

    今回、伝えたいのはこんなとこ。

    Takanobu Maruyama

    UNIONNET Inc. CEO, PR planner
    mitone design. Art director, Designer
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